抹茶テイスティングの結果

たくさんの方々にご協力いただき、薄茶で飲んだ時の抹茶を評価しました。

統計解析ができるほどn数がなく、結果の信頼性は低いのですが、

今回の条件における傾向がわかりました。結果は、製菓用のお抹茶が支持されました。

この記録をまとめ、以下に私の感想を転記いたします。

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 茶匠が碾茶を評価するときには、味、香り、色の3つの要因によって評価、すなわち入札価格を変える。

 一般消費者は、色合いに関して評価していない。緑であれば松の緑でも竹の緑でも区別しない。判別できても、それによって価格を変えない。この理由として、薄茶を飲むときには泡によって表面のほとんどが覆われていて、抹茶の色が見えないこと、抹茶の色に関して絶対基準を持っていないので比較できないこと、竹の緑は劣るというような固定観念を持っていないことが考えられる。

 香りに関して、感知および評価した人はほとんどいない。ある抹茶が持つ一つの特徴として捉えられていて、価格を変えるほどの要因になっていない。今回の評価した抹茶の中に、特に香りの優れた抹茶がなかったことも原因と考えられる。

 味に関して、一般消費者には抹茶スイーツの普及によって抹茶のイメージが形成されているように思われる。つまり、ある程度の苦味を期待しているように思われる。お茶の稽古場で先生が教えるのは点前の順番だけであり、美味しいお抹茶の点て方は教えていない。しかしお茶の先生が購入するのは、茶匠が合組して販売価格を決めた抹茶であり、購入を決定する要因は、味見をして決める味ではなく、ブランドと価格である。従って、お茶のお稽古の先生や経験者には、薄茶のお抹茶の味とはこのようなもの、という一定のイメージが形成されていることは否めない。

 また、薄茶の場合、薄茶を飲む直前に干菓子、場合によっては主菓子を食べることで、抹茶の持つ繊細な甘みに対する感受性は失われていると思われる。砂糖などの甘味の強い菓子を用いる場合には、苦味・渋味を持つ抹茶のほうが、結果として美味しいと感じると思われる。

 以上をまとめると、薄茶に対する評価基準について、一般消費者と茶匠の間には大きな乖離があると思われる。一般消費者が抹茶に求める味を製品化することで、点茶用の抹茶の販売量は増加すると考えられる。

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抹茶テイスティングの結果20210526
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